私は頭を悩ませていました。
これから全くの未知の分野に足を踏み入れなければならないのです。それも短期間に…。
私の主人は大手商社の会社員。同じくその商社で受付として働いていた私が、一目見てからずっと気になっていた彼との出会いの場を作るために、彼と同僚の同期に無理矢理に合コンをセッティングさせ、ありとあらゆるアプローチをかけて彼を射止め、ついに結婚をしてから早数年。結婚を機に退職した私は優雅な専業主婦にとおさまり、家庭を守りつつもまだ子供がいないのをいいことに、趣味に、習い事にとそれなりに忙しい日々を送っていました。そんなある日、帰宅した彼から衝撃の言葉が…!なんと海外赴任が決まったというのです。商社では海外赴任は栄転、さらに昇進の大チャンスです。私も諸手を挙げて喜び、早速赴任地へ引越す準備を始めました。
そこで困ったのが今所有している自動車の手続きでした。箱入り娘よろしく育った私は、車だけでなくガスや水道、住宅の手続きなどの雑務は全くしたことがなく、何をどうしたらいいのか想像すらつきませんでした。結婚してからこれまで、住宅は会社支給の社宅に住んでいましたし…。海外赴任になっても住宅は同じく会社の方で処理をしてくれますが、個人所有である車はどうしても自分で手続きをしなければならないのです。海外赴任はもしかすると10年以上に及ぶかもしれません。
その間、車をどこかに置いておくべきか、いっそ廃車にするべきか選択することから始めました。
日本に置いていても走ることができないわけですから、その分の税金を払うのはもったいない話です。例えどこかに置いておくとしても手続きとしては車両の一時抹消登録をすべきですよね。
廃車にするならば、永久抹消登録手続きが必要になるようです。
そこでまずは永久抹消登録手続きのことから調べることにしました。
業者や行政書士に申請を依頼することもできるようですが、赴任予定日までほとんど日がなく、自分で申請するしかありません。私たちの所有する普通自動車の永久登録抹消は、車両の登録されている運輸支局、または自動車検査登録事務所で行うようです。
申請には申請書や印鑑証明など何枚かの必要書類と少しの費用がかかるとのこと。
私たちの車両は自動車検査場の有効期限が1ヶ月以上残っているので、自動車重量税の還付を受けられることがわかりました。何よりも急がなくてはならないのが自動車の解体業者を探し、解体しもしてもらうこと。解体終了の証明がなければ申請ができないからです。さらに自動車税の停止手続きを忘れずに行うことが必要だということもわかりました。
もし廃車にするならば、一刻も早く解体業者を探さなくてはなりません。
廃車にするかどうかわかりませんが、私が必要書類の準備と解体業者の選定を始めることにしました。
関連記事: 廃車手続きって面倒