毎年4月1日時点で自動車の保有者に課税される自動車税。
道路運送車両法の適用をうける自動車のうち、普通自動車と三輪以上の小型自動車にかかり、自動車の種類や排気量によって課税金は異なります。
自動車を保有するためには必ずかかる自動車税ですが、要件によって還付を受けることができます。ここでは還付の条件や手続きについてご紹介します。
自動車税の還付に必要な要件は、ずばり抹消登録手続。
所有する自動車を廃車にした場合に、納税した自動車税が還付される仕組みになっています。
先述した通り、自動車税はその年度の4月1日時点で課税が決定しているので、廃車にした場合は過払い分の税金が月割りで還付されるのです。例えば、7月に廃車にした場合、すでに4月に納めた税金のうち8月から翌年3月分の税金が戻ってくることになります。原則、自動車税の還付には申請は必要ありません。基本的には自動車の抹消登録を行うと自動的に還付手続きが行われる仕組みになっています。ただ、お住まいの地域によっては申請が必要なケースもあるのできちんと確認を行い、還付手続きが行われるかどうかチェックしましょう。
廃車の買取り業者などへ車両を引取ってもらった場合には、中古車で買取る場合と、解体や輸出を目的に買取る場合がありますが、中古車として買取られた場合には、買取り後に抹消登録されるとは限りませんので、買取ってもらう場合には、あらかじめ引き取り時に、自動車税が還付されるのかどうかを相談しておきましょう。
また、個人的な売買で名義の変更をせずに所有し、前所有者の未納分を支払っていた場合は要注意です。抹消登録をしても還付は前所有者へされてしまいますよ！
今まで廃車についての還付の説明をしてきましたが実は一時的な登録抹消でも自動車税は還付されるのをご存知ですか？何らかの理由で一時的にナンバーの登録を取り消し、自宅の車庫などに一時保管する一時抹消登録にもその期間分の自動車税は還付されます。
抹消登録をすれば還付が受けられる自動車税ですが、手続きから2〜3ヶ月後に送付される支払い通知書を金融機関に持ち込んで換金します。口座への振込も可能ですが、事前に指定の口座振込依頼書を税事務所・自動車税事務所へ提出しておく必要があります。
最後に自動車税の還付を受ける前提条件として住民税などその他の納税義務のある税金をきちんと納めていることが必要です。その他の税金に滞納があると還付金額から天引きされて返金される形になりますので注意しましょう。
